どうもみこです。
この記事では、問題解決型のQCストーリーの「原因分析」について書いていきます。
問題解決をしようと思ったとき、とても大切なことが「原因分析」です。
なぜ原因分析が大切なのか?
それは「問題(結果)には必ず原因や要因がある」からです。
問題や結果には、なんらかの原因があるはずです。その原因を特定することが、「良い結果」への近道です。
・品質管理の手法について学びたい。
・問題解決の各ステップを知りたい。
・原因分析ってなにするの?
・原因分析の具体的な手法が知りたい。
このような悩みを解決します。
本記事はこちらの「問題解決の手法」の1つのステップになっています。
私は製造業で10年以上品質管理業務に従事しています。
QCストーリーは、製造業の問題解決で用いられる手法です。この問題解決型の手法は、さまざまな業務の問題解決に役立ちます。
問題解決型のQCストーリーは、以下の7つのステップに分かれています。
この記事は、「4.原因分析」についての記事です。
原因分析は問題解決にとても重要
原因とは
[名](スル)ある物事や、ある状態・変化を引き起こすもとになること。また、その事柄。「失敗の原因をつきとめる」「不注意に原因する事故」「原因不明の病気」
goo辞典より引用
原因とは、「結果(問題)を引き起こすもと」のことを言います。
原因を特定することが大事
「原因と問題(結果)の関係を明らかにする」からこそ、有効な対策をたてることができます。
原因があって、それを解決することが対策だからです。原因がわからないのにむやみに対策をたてると、ムダなことに労力を使うことになります。
原因から対策の具体例
1.なぜ点灯しないのか? 状態を確認する。
2.考えられる要因を考える。
要因:コンセントが入っていない・電球が切れている・コードの接触が悪い
3.要因を検証する。
4.原因特定 → コンセントが入っていない
「コンセントが入っていない」という原因を特定するからこそ、「コンセントを入れる」という対策に辿り着きます。
しっかりとした原因を特定しないと
電球を買ってくる→ 電球交換→点灯しない
電球購入というムダな対策が生まれたりします。買わなくてよいものを、買ってしまうのはムダですね。
原因があるから対策がある
具体例で説明した通り「原因と問題(結果)の関係を明らかにする」 ことにより、有効な対策をたてることができ、問題を解決することができます。
問題を解決するためにも「真の原因を特定」することが大切です。
原因分析の手法
原因分析には、有効的な手法があります。
原因を闇雲に考えても掴みどころがなく、効果的ではありません。いくつかの要素に分けて体系的に考え、現象をしっかりと深掘りすることが有効です。
ここで、2つの手法を紹介します。
①特性要因図
「QC7つ道具」の1つの手法です。
右側にある「問題」に対して、いくつかの要素(材料・人・設備・方法等)をあげます。
要因(4M)に起因する「不具合を引き起こす可能性がある原因(要因)」を、「中骨」や「小骨」として記入をしていきます。
この際のポイントしてて、下記のように「なぜなぜ」で考えることが大切です。
人に関する原因: スキル不足 (なぜ)→ 教育をしていない
特性要因図についてもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
特性要因図の利点
・複数人でブレインストーミングで行うことができる。
・要素ごとに原因を考えられる。
②なぜなぜ分析
原因に対して「なぜなぜ」と深掘りをしていきます。
なぜ1:ブログを閲覧してくれる人が少ない →
なぜ2:多くの人が関心を持つ記事がない →
なぜ3:自分が書きたいことだけを書いている(日記) →
なぜ4:読者がどのような記事に興味を持つかわかっていない
このように「ブログのPVが少ない」という現象について、「なぜ」→「なぜ」を繰り返して深掘りしていきます。
なぜなぜ分析は、「なぜを5回」行うことが良いとされています。できる限り深掘りしていきましょう。
なぜなぜで深掘りした結果、「真の原因」に辿り着くことができます。
原因分析の考え方は大切
原因分析に、有効な手法を2つあげました。
原因を分析するうえで、考えられる要素と要因、それに対する深掘りを行うことが大切です。
最後に
「問題(結果)には必ず原因や要因があります」
要因を深掘りして「真の原因」に辿り着くことができれば、問題を解決するのに有効な対策を考えることができます。
逆に言えば、原因を間違えると間違った方向に向かっていくことになります。
QCストーリーは、優秀な問題解決の型です。
あなたの抱える問題を、しっかりと分析して解決する糸口にしてください。
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