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問題解決型のQCストーリーを知ろう【具体例つきで解説します】

どうもみこです。

品質管理は問題解決や、問題を未然に防ぎ、品質の良い状態を保ち向上させることを仕事としています。

仕事をしていると、さまざまな問題に行き当たります。しかし、発生した問題を適切に解決できる人材は少ないです。

この記事で

・問題解決ってどうやって進めたらいいの?

・仕事で問題にぶつかって悩んでいる。

・品質管理の手法について学びたい。

こんな悩みを解決します。

「問題解決型QCストーリー」は、品質管理の手法です。起こっていく問題を、論理的に解決していく「問題解決の型」です。

QCストーリーは、製造業のQCサークル活動に代表されるようなグループでの問題解決の手法として知られています。この手法は「」ですので製造業だけではなく、どのような職種の問題解決においても役に立つ手法です。

私は工場作業員として、10年(2020年現在)ほど品質管理業務を担当しています。

問題解決の型を理解して、あなたの抱える問題を解決させる手助けをさせて下さい。

目次

QCストーリーとは

「QCストーリー」は、品質管理の問題解決手法です。 製造業のQCサークル活動に代表される、グループでの問題解決の手法として知られています。

ストーリーに沿って、問題を解決していく手法です。

QCストーリー

QCストーリーとは、決められた7つステップに沿って問題解決を進めていきます。

テーマ選定 → ②現状把握 → ③目標設定 → ④原因分析 → ⑤対策検討と実施 → ⑥効果の確認 → ⑦標準化

以上が、7つのステップです。

各ステップごとの詳細は、リンクからそれぞれの記事に飛ぶことができます。それぞれをより詳細に知りたい場合は、各記事をご覧ください。

そもそも問題とは

問題解決の型を理解する前に、そもそも問題とはなんであるのかを正しく理解しましょう。

問題(もんだい、英: problem)とは、(問題解決の分野では)現状と目標との間にある障害(差、ギャップ)のことである。

Wikipedia より引用

つまり問題とは、「現状と目標(あるべき姿)との差(ギャップ)」のことを言います。この「差(ギャップ)」を乗り越えるために、有効な問題解決の型がQCストーリーとなります。

QCストーリーは問題解決に有効

目標を達成するために行動をしていると、「問題」にぶつかることがあります。

問題

・不具合が多い

・納期が遅れてしまう

・利益が低い

・作業に工数がかかり過ぎる

問題解決の基本的な流れは「原因の特定→対策」です。この基本的な流れを論理的にストーリーに沿って進めていくことで、問題を解決することができます。

問題は対策をとって解決した後に、しっかりと標準化を行うことも大切です。手順や標準に落とし込みがされていないと、いつの間にか元の状態に戻ってしまうことがあるからです。

よって、取り組む問題を選定~標準化までがセットになった、QCストーリーは問題解決に有効なのです。

問題解決の進め方(具体例つき)

QCストーリーの、各ステップと行う内容がこちらになります。

①「テーマ選定」 取り組む問題を決める

②「現状把握 現状(業績・実績・不具合実績)を把握する

③「目標設定」 どのレベルまで到達したいか目標設定

④「原因分析 目標達成を邪魔する原因を考える?

⑤「対策検討と実施 特定した原因を解決する対策を検討・実施

⑥「効果の確認」 目標に対してどこまで効果が出たのか確認する

⑦「標準化」 仕組化して対策を継続させる

順番に解説していきます。

①テーマ選定

解決する問題を明確にします。

例1:傷不具合削減

例2:利益率向上

②現状把握

選定した問題について、現状をしっかりと把握します。

例1:傷不具合の発生件数や推移、発生箇所、発生状況を調べる。

例2:利益率はどのくらいで、収支の内訳はどうなっているか。

ポイントは、具体的に数字でつかむことです。

③目標設定

なにをどの程度まで良くするのか、目標を設定する。

例1:傷不具合発生件数「月30件」 → 「月10件以下」

例2:利益率「5%」 → 「8%」

目標を数値化することで、成果をはかることができます。現状把握数字でつかむのは、目標の具体化のためでもあります。

④原因分析

発生している問題には、必ず「発生原因」があります。問題を起こしている原因を、しっかりと分析します。

例1:加工中に使う治具で傷がついている。 → 治具が製品に接触する形状だった。

例2:売り上げに対して、仕入れの額が大きすぎる → 必要のない物まで、一度に購入している。

⑤対策検討と実施

特定した原因を解決するための、対策を検討して実施します。

例1:治具に傷防止の改良を行う。

例2:仕入れの内訳を分析して、削減が可能な部分を見直す。

⑥効果の確認

実施した対策の効果を確認します。

例1:傷不具合「月30件」 → 「月9件」 目標達成

例2:利益率「5%」 → 「6%」 目標未達成

目標が未達成ならば、「④原因分析」に戻って再度検討を行います。

⑦標準化

標準化することで、改善前に戻ってしまうことを防止します。

例1:手順書に治具の正しい使い方を盛り込んで、作業者に教育を行う。

例2:仕入れを増やさないために、適切な購入量を設定する。

標準化を行っていない場合、作業者が変わったらもとに戻ってしまうことがあります。しっかりと「手順化(仕組み化)→教育」を行って、誰が作業しても同じ結果を得られるようにします。

問題解決の型

QCストーリーは、問題解決を行うための型です。

問題解決は、「真の原因を掴み、有効な対策をとって改善する」ことが大切です。そしてさらに、「標準化(仕組み化)」までセットに考えると、対策の効果を継続していくことができます。

これらの問題解決のストーリーが、「問題解決型QCストーリー」です。

QCストーリーを活用する

現在では、QCサークル活動(小集団活動)があまり活発ではありませんが、業務に関する「問題」が無くなった訳ではありません。

会社でも副業でも、問題は必ずついてまわります。

だから、問題解決の型が必要なのです。

さまざまな問題解決に活用

リーダーであれば「職場の問題(不具合、生産性向上等)」、副業であれば「月の収益が伸びない」等、さまざまな「問題」があるはずです。

それらを解決するためのツールとして、「QCストーリー」の考え方を取り入れてみませんか?

分析と対策(行動)

問題があれば、それを解決するために「分析」とそれを解決する「対策(行動)」が必要です。問題解決を行うために、有効な型が「QCストーリー」にはあります。

どんな問題であっても、分析と対策が必要であることは変わりません。分析を助けるツールとして、「QC7つ道具」という手法もあります。

詳細はこちらの「【QC7つ道具】問題解決の分析手法【製造業以外にも有効です】」を参照下さい。

私の経験

私が「QCストーリー」を学んだ時期は、20代前半の頃でした。

当時はそれほど重要なことと考えてはいませんでしたが、立場が上がるにつれ「QCストーリー」の考え方の重要性に気がつきました。

リーダーを経て中間管理職となった現在は「問題の連続」です。問題に直面したときは、基本に戻り「QCストーリー」の考え方を実践しています。

どのような問題にも、原因があって結果があります。現状把握をして、原因を分析、そして対策を考える。この一連の型は常に意識しています。

問題にぶつかったら考えてみる

なにか問題にぶつかったら、QCストーリーで考えてみる。現状を捉えて、原因を分析することで、解決に向かうことは多いです。

QCストーリーの論理的思考で、問題解決しましょう。

最後に

「QCストーリーは問題解決の型です」

QCサークル活動が活発に行われなくなった現在も、この考え方は変わらずに有効です。

品質管理は問題解決や、問題を未然に防ぎ、品質の良い状態を保ち向上させることを仕事としています。

問題解決を行うための手段として、品質管理の「問題解決の型 QCストーリー」を、あなたの問題を解決する手法として取り入れてみませんか。

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