どうもみこです。
この記事では、問題解決型のQCストーリーの「対策立案と実施」について書いていきます。
「分析し、特定した原因に基づく有効な具体的対策」は、あなたが抱えている問題を解決へと導きます。
ただし、それには立案した対策が、解析した原因に基づき、現実的なものであることがひつようです。
・品質管理の手法について学びたい。
・問題解決の各ステップを知りたい。
・対策立案と実施ってなにするの?
・対策立案と実施の5つのポイントを知る。
本記事はこちらの「問題解決の手法」の1つのステップになっています。
私は製造業で10年以上品質管理業務に従事しています。
QCストーリーは、製造業の問題解決で用いられる手法です。この問題解決型の手法は、さまざまな業務の問題解決に役立ちます。
問題解決型のQCストーリーは、以下の7つのステップに分かれています。
この記事は、「5.対策検討と実施」についての記事です。
問題解決のための対策立案
効果的な対策立案のためには、5つのポイントがあります。
①事実や分析した原因に基づいている
②目的や目標に合っていること
③現状を打破する対策を考える。
④具体的な計画を立てる
⑤対策は複数準備する。
順番に解説していきます。
①事実や分析した原因に基づいている
対策を立てるうえで重要なことは、「事実や分析した原因に基づいている」ことです。
前ステップで把握した「現状」「原因」これらをしっかりと捉えて、目標達成を妨げる要因を解決する対策案を行います。
「結果には原因があります。」よって、特定した原因に基づいた対策を立案します。
現状:不具合発生月50件
原因:手順書の教育が行われておらず、作業が作業者一任となっている。
対策:手順書の教育を実施。(実施日:〇/〇)
作業の監視と、必要ならば追加で教育を行う。(〇/〇まで)
このように、特定した原因や要因に基づいて対策を立案して実施することで、効果的な問題解決をはかります。
②目的や目標に合っていること
会社であれ個人であれ「目的」をもって動いています。
「対策案は目的や目標に合っているか?」
ここを大切にして道を踏み外さないことが大切です。
目的:生産性向上 → 目標:流出不具合30%削減 → 対策:全数検査の実施
目的を生産性向上(効率の良い生産)としているのに、流出する不具合を減らすために、検査に手間をかけてしまっては本末転倒です。
この場合は、不具合を作らない対策案を検討しましょう。
③現状を打破する対策を考える。
今までの延長で続けていては、今までの延長の結果しか得られません。
新しいことに挑戦するような対策も検討してみましょう。
④具体的な計画を立てる
対策立案を行った後は、対策を実施する計画をたてましょう。そのさい、「5W1H(誰が、いつ、どこで、なにを、なぜ、どのように)」をはっきりとさせましょう。
「誰が」「なにを」「いつ行うか」というように、具体的な計画を立案します。その結果、対策を実施する際のスケジュールや、責任者を明確にすることができます。
悪い例:手順書を教育する。
良い例:作業安定化のために、○○手順書の教育を、△/△の13時から、工程リーダーが、作業場にて、手順の読み合わせと実技教育を行う。
「手順書を教育する」という手段だけでは、いつやるのかも、誰がやるのかも決まっていません。
「なにをやるか?」よりも「どうやるか?」が重要です。「5W1H」に基づいて明確化することで、具体的で有効な対策を立てることが可能になります。
なぜ:なぜ?なんのために対策を行うのか?
なにを:対策はなにを行うのか・
いつ:それらをいつやるのか?
誰が:誰が行うのか?
どこで:どこで行うのか?
どのように:どのような方法で行うのか・
⑤対策は複数準備する。
対策は、一つである必要はありません。
複数準備しましょう。
1つがダメでも、2つ目で効果があるということもあります。
対策の数はたくさんありすぎる場合は、評価して有効性のありそうなものから実施する(優先順位をつける)ことがおすすめです。
・実施のしやすさ
・コストはどの程度かかるか
・実現のしやすさ
・予想する効果の大きさ
この辺りを総合的に考えて決定することが良いと思います。
最後に
「分析し、特定した原因に基づく有効な具体的対策」は、あなたが抱えている問題を解決へと導きます。
対策には「具体的な内容」と、「具体的な計画」が重要です。
QCストーリーは、優秀な問題解決の型です。
あなたの抱える問題を解決する、対策立案の参考にしていただければ幸いです。。
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