どうもみこです。
今日は工場作業の実態について書いていきます。
私は工業高校を卒業して以来、15年以上にわたり正社員として工場に勤務しています。
この記事の結論ですが、「きついかどうかは職場しだい」かつ、工場勤務は「似たような毎日」が待っています。
「えっ!?それって工場は、かなり微妙じゃん!!」と思う方もいらっしゃるかと思います。ですが、人生は自分の選択や捉え方しだいで大きく変わりますよ。
「毎日が同じことの繰り返しに感じたとしても、完全に同じ日は一日もありません。」
毎日違うなにかがあるはずです。毎日少しでもなにかを学ぶことができるかは、あなた自身にかかっています。
個人的の意見ですが、工場作業は良い部分があります。
私は今まで工場で働きながら、たくさんのことを学んで生きてきました。少しネガティブな部分もしっかりと認識して、工場作業を知る参考にしていただければ幸いです。
きついかどうかは職種により違う
職場を選ぶことは大切
当たり前ですが、働く会社の会社によって働き方は大きく変わります。
そもそも小さな製品を作っている会社であれば、それほど重いものを持つことも少ないはずです。
しかし、製品が大きかったり大きな金型を取り扱っていても、しっかりと作業者に配慮した設備をしている会社ももちろんあります。その場合も負担は少な目でしょう。
・座っているのは嫌だ。
・重いものを持つのはちょっと。
・立ち仕事は嫌だ。
・汚い職場は嫌だ。
上記のような希望があるのであれば、働く職場を選ぶときに「嫌な条件」を明確にして面接時にしっかりとチェックしましょう。
体力的には他の業種よりもきついことが多いかもしれませんが、会社による違いもかなり大きいです。
危険はあるのか?
経験談
製造業は機械や重いものを取り扱ったりしますので、危険はあります。
業種により、作業で取り扱う機械も様々です。とうぜん大きな機械から小さな機械まであります。
使い方によってはケガをすることもありえます。
実は私自身も、機械に指を挟んで爪を剥がすという痛い経験があります。
この機械はなにをすると危険があるか、働くうえでしっかりと認識する必要があります。機械の取り扱いだけではなく、危険性もしっかりと教わる。もしくは、質問して教えてもらうことが大切です。
危険のある業種を見分けるポイント
まったくなにも危険のない作業はないと思います。もちろん危険があっても、しっかりと対策することも可能です。
ですが、働く場所を探すときには、会社の業務内容やどのような機械を取り扱っているのかを少し調べてみましょう。
その会社のHPを見ればわかることが多いです。そこから少しググると、危険やキツイ作業がある業種なのか、機械の事故事例なんかもでてきます。
例として「プレス 事故」があります。少しめんどくさいですが、自分に関わる重大なことです、関心を持ちましょう。
日常はつまらない?
冒頭に書きましたが、工場勤務は「似たような毎日」が待っています。
ですが、それを「つまらない」と感じるかは自分しだいです。
同じような日常
大企業にはフレックスタイム制を導入している会社もありますが、多くの中小企業の製造業ではあまりないと思います。
すると結果的に、毎日同じ時間に同じ場所に集まり「始業」→「終業」という流れができます。
業種による違い
業種による違いは大きいと思います。
例えばライン工ですと、特殊なスキルは必要なく、決められたことを決められた通りに繰り返していきます。作業時間なども設定されている場合もあります。
これは単調かもしれません。
私の日常
私の場合は、「8時~17時」が定時、プラス残業時間が2時間程度が基本的な勤務になっています。
休憩時間は昼40分、10時と15時に「10分」です。
「出社→朝礼→作業→昼食→作業+残業→帰宅」この流れが繰り返されます。
会社の外に出ることもあまりないので、好きな時間に休憩をとったりすることは体調不良を除いてできません。みな同じ時間に休憩となります。
「この時点で工場無理」という方もいそうですね。
私の業務
私の会社は、顧客の仕様に合わせて多品種の製品を製造しているため、一日中同じ作業をすることは少ないです。考えて作業することも多く、ただ作業をやり続けるだけではありません。
一日中同じことを繰り返すということもあまりありません。しっかりと自分でやることに優先順位をつけて、考えながら業務をしています。
最終的には自分しだい
毎日が同じようなことの繰り返しに感じたとしても、同じ一日は一度もありません。
工場作業は、同じような毎日の中でもしっかりと成長することができることがあります。
工場勤務の「メリットとデメリット」や「やりがい」については、工場で勤務するメリットとデメリット【高卒工場勤務の私が解説します】をご覧ください。
間接部門の存在
ここまで、毎日同じ場所、危険性といったことを書いてきました。
ただ例外もあります。
工場に就職といっても、一概に全員が製造をするというわけではありません。
間接部門があります。
製造部門だけを行っている会社でなければ、「営業部門」「生産管理部門」「総務部門」「品質管理部門」といった間接系の業務を行う部署があります。
こういった部門は、外出や顧客とのコミュニケーション、その中で時間の使い方が多少自由になることもあります。
製造業にも携わりながらも、直接的な製造ではない部門も存在します。
私自身も間接部門で働いています。
工場作業に大切なこと
ここまで、工場作業の実態ということで記事を書いてきました。
ここからは、工場作業をしていくうえで「大事なことを4つ」まとめてみました。
4つおさえておきましょう
1.コミュニケーション(最低限)
2.自分から率先して学ぶ
3.工夫をする(改善・不具合削減)
4.同じ作業でも手を抜かない
社会人として「当たり前」という部分もあります。
コミュニケーション
私は、積極的なコミュニケーションは製造業ではあまり必要ない(出世したい場合は別です)と思っています。
ですが、人と人との最低限、業務上の義務として2つだけ抑えて下さい。
1.朝と帰りの挨拶
2.上司同僚への報連相
この2つ抑えておけば、人見知りでも何とかなります。
製造中に人としゃべりながら作業をする必要ないです。知らない人とコミュニケーションをとって仕事をすることもあまりありません。
なので、職場への最低限のコミュニケーションです。
報連相については、【仕事を円滑化】報連相をうまくするたった一つのコツ【おひたし】をご覧ください。
自分から率先して学ぶ
どんな仕事をしていても大切なことは、自分が主体的に考えることです。
これを大切にしなければ、成長していくことができないです。
これは、製造業に限ったことではないですね。
工夫をする(改善・不具合削減)
製造業に、改善は大切です。
より正確に、より早くできるアイデアがあれば提案しましょう。勝手にやると叱られる場合もありますので提案をしましょう。
提案制度のある会社であれば、優れた改善に報奨金が出ることもあります。
不具合削減は、製造業の課題です。
製造業では、不具合を作ると大きなマイナスがあります。ほんの少しのミスで大きな金額を失うこともあります。
同じ作業でも手を抜かない
正確な作業を身につけることはとても大切です。
同じ作業の繰り返しであったとしても、お金をもらって働く以上は必要なポイントはしっかりと抑えて作業をしましょう。
最後に
「仕事のきつさは職場によって大きく異なること」「似たような毎日がある」ということを書いてきました。
「きつさ」や「危険度」は職場選びと、しっかりと危険を認識したうえでの安全作業が大切です。
「似たような毎日」かもしれませんが、毎日の挑戦は毎日新しいことに出会わなくてもできるのです。
毎日が同じことの繰り返しに感じたとしても、完全に同じ日は一日もありません。
「毎日色んなことがあり、様々な人に会う。」
そのような仕事ではありませんが、同じ作業を続けることが得意な人もいるはずです。同じようなことの繰り返しの中に、なにかを見つけて改善をしていく。
工場で働くということは、そういうことであると思います。
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