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PIXARのストーリー【ローレンス・レビー】

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どうもみこです。

「PIXAR(ピクサー)」といえば「トイストーリー」 「ファインディング・ニモ」 「 モンスターズ・インク 」と、いまや誰もが知っていると言っても過言ではないほどの有名企業です。

いまでは信じられませんが、そのピクサーにも収益が見込めない。先が見通せず、悲惨なディズニーとの契約に悩む。そのような時期がありました。

「PIXARはその危機をどのように乗り切ってきたのか?」

キレイなグラフィックスを作れば人を数分は楽しませることができる。だが、人々を椅子から立てなくするのはストーリーなんだ

PIXAR 世界一のアニメーション企業の今まで語られなかったお金の話より引用

そんなピクサーのストーリーが、 「PIXAR 世界一のアニメーション企業の今まで語られなかったお金の話」にて、元最高財務責任者および社長室メンバーの「ローレンス・レビー」により語られています。

この本をおすすめできるのはこんな人

・PIXARアニメが好き。

・スティーブ・ジョブズが好き。

・「SHOE DOG」読んで面白かった。

・魔法(ピクサー)のお金の部分が気になる。

この4つのうち、1つでも当てはまれば読んで損はありません。この記事で紹介しているのは以下の本です。

私は、「Amazonプライム会員の特典」を利用して無料で読むことができました。

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目次

PIXAR 世界一のアニメーション企業の今まで語られなかったお金の話」はこんな本

あらすじ~どこにでもあるビルの中には魔法があった~

ストーリーは1994年11月「スティーブ・ジョブズ」の一本の電話から始まる。その一本の電話は、著者「 ローレンス・レビー 」の運命を変えます

そして、ローレンス・レビーは製油所の向かいにあるごく普通のビルの試写室で、魔法をかけられることになります。その魔法の名前は「トイストーリー」、まだ製作途中の10分間だけの上映であったそうです。

その後、ローレンス・レビーが 、ピクサーの収益化、 悲惨なディズニーとの契約 、初めてのCGによるアニメーションへの挑戦、さまざまなことに立ち向かっていくストーリーが書かれています。

始めての挑戦

CGによるアニメーション制作は、現在(2020年)ではそれほど珍しいことではないありません。その、CGによるアニメーション制作に初めて挑戦した作品が「トイストーリー」です。

世の中に受け入れられるかもわからない、公開してもいったいどれだけの収益を得ることができるのかもわからない。 スティーブ・ジョブズの私財により支えられ、ディズニーとの全く対等でない契約、そのような中においても輝き続けているものが、魔法とも表現されるほどの「ピクサーのクリエイティブな可能性」であったのでしょう。

実はこのときのスティーブ・ジョブズは、アップルを離れて年月が経過しており、その後の成功になかなかたどり着けずにいる状態でした。このストーリーは「スティーブ・ジョブズが返り咲く」ストーリーでもあるのです。

トイストーリー成功から次のステップ

逆境ばかりの状況のなか、公開した「トイストーリー」がどのような結果を得ることができたのかは語る必要がありません。

トイストーリーの大ヒットにIPOの成功、ピクサーがこれからさらに成長していくための決定打が「ディズニーとの再交渉」です。今後ピクサーが成長を続けていくために不可欠な交渉です。

ポイントは以下の4つでした。

1.クリエイティブな判断の権限

2.有利な公開時期

3.収益は正しく折半

4.ピクサーブランド

PIXAR 世界一のアニメーション企業の今まで語られなかったお金の話より引用

社員にスポットライトを当てる

著者「 ローレンス・レビー 」 のこの功績は、本当に素晴らしいことであると思います。

私自身も部下を持つ身でありますが、この功績を「素晴らしい」と思う反面、私にこんなかっこいいことができるのか? と、自分が嫌いになりそうになるほどです。

その素晴らしい功績は、「エンドクレジットに、管理部門の人々の名前を載せること」です。「エンドクレジット」とは、映画の終わりに製作者の名前が流れる「あれ」です。

エンドクレジットに管理部門の名前を入れる習慣はありませんでした。交渉の結果、それをくつがえして管理部門の社員の名前が載ることが決まります。しかし、「ピクサー役員のクレジットはなし」です。そうです、役員の中でただ一人、著者「ローレンス・レビー」の名前だけは入ることがありませんでした。

自分の名前を捨てて、部下の名前をエンドクレジットに載せる。このような決断をすることができる人が、「真のリーダー」ではないかと私は思います。

中道であるということ

著者「ローレンス・レビー」 は、ピクサーに「中道」を見いだします。

中道とは極端な2つの在り方を考えたとき、「冷静に成果だけを求めること」と、もう一方は「ひたすら情熱的に自由を求めること」、このどちらにもかたよらず両方に折り合いをつけた選択肢を選ぶことです。

クリエイティブ(芸術面)と事業的問題(お金)その2つの中道を行くことができた。それは、事業として必要なことをしっかりと行いながらも、クリエイティブなことを表現することができた結果が、ピクサーの大成功につながっているということです。

最後に

最後に私の感想を一言「めちゃくちゃ面白くて、ストーリーがあるから先が気になり、あっという間に読めてしまう本」です。

ピクサーが好き、スティーブ・ジョブズが好きという方はぜひこちらの本を読んでください。

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