どうもみこです。
この記事では、「目先の利益だけを追っていると、将来の富を得ることができない」という話について書いていきます。
あなたは、目先の利益ばかりを優先していませんか?
・たとえ原価割れしても、自分の売り上げさえ上がればいい。
・不具合でもなんでも、今月の売り上げにさえなればいい。
・将来のために投資するよりも、今が楽しければいい。
もしもあなたが、目先の利益ばかりを追っているようであれば、それは少し危ないと言わざるを得ません。
目先の数字、目先の楽しみ、ついつい優先したくなります。その行動をすべて否定する気はありませんが、それだけでは将来は暗いものとなります。
私が仕事としている「品質」も同じ、粗悪な製品を納品して信用を失ってしまうと顧客は離れていきます。品質・コスト・納期で長期的な信用を獲得することが、大切になります。
この記事では、目先のことばかりではいけない理由や正しい考え方、では具体的にどう行動すればよいのかを書いていきます。
名言から学ぶ
目先の利益ばかりでなく、将来を見据えた行動が大切である。目先の利益だけを追求していると、将来の富を得ることができない。
ということを、私に教えてくれた本があります。「いい会社をつくりましょう。」(著者:伊那食品工業株式会社<かんてんぱぱ> 代表取締役会長 塚越寛)、この本は非常に良い本なので、ここで紹介させていただきます。
二宮尊徳の言葉
遠くをはかる者は富み
近くをはかる者は貧す
それ遠きをはかる者は百年のために杉苗を植う。
まして春まきて秋実る物においてをや。
故に富有なり。
近くをはかる者は
春植えて秋実る物をも尚遠しとして植えず
唯眼前(ただがんぜん)の利に迷うてまかずして取り
植えずして刈り取る事のみ眼につく。
故に貧窮す。
二宮尊徳
この二宮尊徳の言葉にもあるように、目先の利益だけにとらわれ、刈り取ることだけを考えていれば衰退します。果実を刈り取るだけで栄養を与えなければ、いずれ木は枯れてしまうからです。
農業もビジネスも同じ
・春に田植えをするから、秋にお米を収穫できます。
・新たな顧客を開拓して、しっかりと信用を得ることで大きな契約ができる。
ある日農夫は、1日1個金の卵を産むガチョウを見つけた。
その卵を売って農夫はお金持ちになる。しかし農夫は1日1個に飽き足らず、ガチョウの腹を切り裂いた。腹の中には、金の卵はなくガチョウは死んでしまう。
この話は、欲張って大きな利益を得ようとすると、利益を生む資源を失ってしまうということです。
人を酷使する、いわゆるブラック企業は最悪ですね。
企業にとって人は大切な資源です。従業員がしっかりと働いて、利益が生まれることで会社は存続できます。低い賃金で、長時間働かせ続けて従業員を消耗させることは「ガチョウと黄金の卵」の話と同じです。
将来のために投資する
近くをはかることなく、遠くをはかる。
そう、将来のために投資をしましょう。投資はなにも、株式投資だけのことを言っているのではありません。「投資=自分を磨くこと」と考えます。
・読書をする。
・資格の勉強をする。
・新しいことを知る。
・興味があることを深掘りする。
・尊敬する人の話を聞く。
考えられる「投資」はいくらでもあります。将来に大きな果実を得るためには、その種を植える(学ぶ)ことが必要です。種を植えたらしっかり世話(行動)をしましょう。それらの行動がいつか実を結ぶのです。
品質も同じ
品質を上げることは難しいですが、下げることはとても簡単です。そして、品質を下げると「目先の利益を得る」ことができます。
それは、手を抜けばいいからです。本当はやらなければならないことを、省いてしまえばかなりの工数が減ったりします。
・規格は「100以上」にならなければいけないが、「50」でもまあいいだろう。手間もかかるし、データを改ざんしてしまえばばれない。
・本当は「○○」を購入して製造をする取り決めだったが、こっちのほうが安いから勝手に「△△」変えてしまおう。
このように、身勝手に省いたり改ざんしたりするとその場は楽ですし、利益も出たりするでしょう。
しかし、それが明るみに出てしますと大きな信用を失います。近年大企業が改ざんを行い、大きな痛手をおったニュースを覚えている方も多いはずです。
目先の利益よりも、将来的な顧客の信用の方が大切なはずです。
最後に
「春に種を植えるから、秋に収穫をすることができます。」
「金のガチョウを殺すことなく、将来にわたって金の卵を得るためには、目先の利益だけを考えずガチョウを育てる必要があります。」
これらの話に共通することは、目先の利益だけにとらわれていてはいけません。将来のために必要なことに「投資」するのです。「投資=自分を磨くこと」と捉えて下さい。
「品質」においては、しっかりと必要な品質を確保して信頼を得ることが大切です。
あなたも、近くをはかるだけでなく、遠くをはかる人生にシフトしてみませんか。
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